なんだか入居者ばかりメリットがあるようで、とても怪しく見えるフリーレント賃貸物件。仕組みを理解したうえで借りるのであれば、ちゃんとメリットがあります!
仕組みを理解していない方は、せめて違約金だけでもチェックしましょう。
Contents
Sponsored link
フリーレント物件とは
フリーという言葉には無料という意味があります。読んで字のごとく、フリーレントとは物件が無料で借りられるよ!ということ。
Sponsored link
フリーレントの期間
無料で借りれるといっても、それは期間限定です。賃貸物件のフリーレントだと相場は1ヵ月程度。
Sponsored link
フリーレントの仕組み
大家も慈善事業ではないので、当然大家側のメリットがあるわけです。
大家側は空室を作ることが損失に繋がるため、少しでも早く新しい入居者を入れたい。入居者を早く見つけるのに一番手っ取り早いのはお金です。相場より家賃を下げれば、新しい入居者が見つかる可能性が高まる。でも、家賃を数千円下げると大家側の損失は馬鹿にならないのです。
賃貸は大体2年で区切りなので24ヵ月で試算してみます。
・家賃6万円の場合
6万円 * 24ヵ月 = 144万円
・家賃5.5万円の場合
5.5万円 * 24ヵ月 = 132万円
そこでフリーレントの出番。家賃を数千円下げるよりも1月分をただで貸し出したほうが大家は得なんです。
・家賃6万円の場合(フリーレント1ヵ月)
6万円 * 23ヵ月 = 138万円
Sponsored link
フリーレント賃貸のメリット
二重払いしなくて済む
フリーレントはもともとは事務所などで使われていたようです。というのも、事務所の移転は数日で終わらない場合があるので、今の物件と新しい物件で家賃を2重払いなんてこともあったそうな。
個人の一人暮らしでも、なんらかの理由で1日で引っ越しが終わらないということもあるでしょう。フリーレントにすることでなにかと融通が利くようになるのがメリットです。
注意点として、家賃が無料なだけなので、管理費や共益費、光熱費などはかかります。管理費などは家賃に含めてもらえるようにできるケースがあるみたいですが、物件や交渉次第といったところ。
初期費用が下がる
単純に〇ヵ月分家賃が浮くわけですので、それだけでメリットです。特に引越しのタイミングはお金がかかるものなので。
Sponsored link
フリーレント賃貸のデメリット
違約金がかかる
フリーレント物件の場合「〇年以上住むよ」という契約をするのがほとんど。これにより、途中で契約を解除する時に違約金が発生します。
違約金がある以上、あまりにも長い計画期間にしてしまうとリスクです。社会人なら転勤もありますので注意。
違約金と言っても、フリーレントだった分の一ヵ月分を違約金として払うみたいな感じです。1年未満なら2ヵ月分取られたりすることも。違約金は物件ごとに異なるので、フリーレント賃貸を借りるときは必ず確認しましょう。
日割り計算だと損をする
フリーレント1ヵ月の場合、入居日から30日間ではなくひと月目の家賃が無料というのが多いようです。つまり、1日に契約すれば30日分無料だけど、10日に契約したら20日分しか無料にならないということ。
違約金の場合は1月分の家賃まるまる取られるのでなんかもにょる。
賃料が高い場合もある
フリーレントで初期費用が下がる分、賃料が割高な物件も中には存在します。近辺の家賃相場を調べておくと良いでしょう。
まとめ
フリーレントの場合は、賃料が割高ではないか近辺の家賃相場をチェックしましょう。特に割高でなければ、あとは違約金の確認や、日割り計算の場合は入居日に気を付けましょう。
これらがクリアされていれば、フリーレントは入居者にとっての良い物件と言えるでしょう。