友引は縁起が悪いからと引っ越しでも敬遠されてる人も多いですが、実はむしろ縁起の良い日柄なのです。
そのような誤解が生まれた経緯と、友引に引越しをする場合の注意点などをまとめました。
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友引の意味
「大安」「仏滅」など、カレンダーに小さく書いてあるアレを六曜と言い、「友引」はその中の一つです。
六曜は現在の日本では冠婚葬祭などの日取りに大きな影響を及ぼしており、結婚式なら大安が一番人気だったり、友引には葬式が避けられたりします。
しかしながら、中国が発祥なうえに明確な出処がわかっていなかったり、明治時代になって日本政府が「迷信である」と禁止したりと、あまり信用のある考え方ではありません。
そんな六曜のなかで「友引」は「友人に不幸が及ぶ」日とされています。
じつはこれは間違いで、友引にそのような意味はありません。
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友引に引っ越しをすると縁起が悪いと言われる理由
「友引」は本来「共引」と書きます。
勝負なき日と言われ、何事もなく終わる平穏な日になるという意味合いでした。
陰陽道の「友引日」が「共引」と混同された結果、「友引」と読まれるようになり、「友を引く」=「冥土に友人を引き連れて行く」=死ぬという盛大な勘違いが生まれてしまったのです。
友引(ともびき)は、「凶事に友を引く」の意味。かつては「勝負なき日と知るべく」といわれ、勝負事で何事も引き分けになる日、つまり「共引」とされており、現在のような意味はなかった。陰陽道で、ある日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとする「友引日」というものがあり、これが六曜の友引と混同されたものと考えられている。
引用元:Wikipedia
Wikipediaから引用していますが、国語辞典などに同様のことが書かれています。
本題である「友引に引っ越しをすると縁起が悪い」と言われる理由ですが、それは単に「葬式をしてはいけない」というのが大衆に認知されたことで、「友引って悪い日なんだな」というネガティブなイメージがついてしまったからです。
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友引には現状維持や平穏という意味がある
「ともびき」という読みが一般的となっているが、中国語の「留引」を「ゆういん」と読むことがルーツとなっており、訓読みとなって「ともびき」と当てはめたため、「友を引く」こととは関係がなかった。なお「留引」は、現在あることが継続・停滞することを表し、良き事象なら継続を、悪き事象なら対処を、という「状況を推し量り行動する日」だった。
引用元:Wikipedia
もっと言えば共引ですらなく、もともとは「留引(ゆういん)」です。
六曜は赤口以外は当て字が時代とともに変化して、昔と意味がかわっていたりするので信用なりません。
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友引は引越しするなら大安に次いで縁起が良い日柄
大安はもうなにをしても最強みたいな日柄ですが、友引に関しては「何事もなく終わる平穏な日」が続くようにという願掛けを兼ねて、大安に次いで引っ越しの縁起が良いとする人も多いです。
六曜自体が迷信であるため、どうせなら良いように解釈して引っ越ししましょう!
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引越しするなら時間帯には注意
友引は一日のなかで縁起の良しあしが変わってきます。朝が吉、昼が今日、夕は大吉です。
そのため、引っ越し作業では注意が必要です。午前中で引っ越しを終えるように朝早くから行うか、昼はいったん作業を止めるなどしましょう。
冠婚葬祭は事情が変わる
引越しとは関係がありませんが、冠婚葬祭では友引の意味が変わってきます。正直ただのゲン担ぎですが、せっかくなのでまとめてみました。
葬式の場合
葬式では友引は敬遠されています。前述した、友引の「冥土に友人を引き連れて行く」という誤解からですね。
最近の若い人ならそもそも六曜ってなんだよってレベルだと思うのですが、高齢の方になればなるほど六曜を重視する人が増えます。しかし、重視する割には友引について誤解したままな人が多いです。
自分は信じてないからと、葬式を友引に行ってしまうと世間体が悪いのでよく考えてから行いましょう。
ちなみに、火葬場は友引の日には営業していないところのほうが多いとか。
また、友引に火葬をする場合に、どうしても抵抗があるという人が一定数います。その場合は友引人形と言う身代わりを花や故人の思い出の品と一緒に燃やすそうです。
火葬場の営業日や友引人形からわかる通り、それだけ昔から六曜を信じている人たちがいるということです。
結婚式
結婚式はもちろん大安が一番人気ですが、友引も2番目に人気があります。
友達を引き寄せたり、友達に幸せを引っ張っておすそわけするなど、「これどうみてもブライダル業界が集客のために言い始めたやつだろ」というのが広まっています。
よく聞くジューンブライドは、人気のない6月に結婚式を行ってほしいということでブライダル業界やホテル業界が打ち出したのがきっかけとか。これと同じ香りがしますね。
友引は引っ越しの穴場
引っ越しもなかなかやり直せるようなものではないので、験を担いで「大安」が一番人気です。
友引には一般的にネガティブなイメージが付きまとっているため、引越しの人気はあまり高くなく、引越し料金も比較的安い傾向にあります。
よって、引っ越しをするうえでは縁起が良く、お得に引っ越しできる可能性のある穴場と言えるでしょう。
六曜を無視するデメリット
友引は引っ越しの料金設定や葬儀場の営業日、はては結婚式の日柄などなど、我々の生活に根強く浸透しているのがわかります。
六曜はそもそも迷信ですので、僕個人としてはすべて無視して良いとまで思っています。
しかし、六曜を知らない人から見られたときに「常識がない人」として映ってしまう可能性に注意しましょう。
単身の引っ越し日をそもそもオープンにすることもないと思いますが、会社などで大っぴらに引っ越しした日を話すのは避けたほうが良いかもしれません。
また、パートナーがいる方は注意したほうが良い点があります。
僕の実体験ですが、一般的に縁起の悪いとされている仏滅に引っ越したことがあります。僕自身は迷信を信じていないタイプなので気にしていませんでしたが、当時付き合っていた彼女が縁起を気にするタイプで、若干ストレスに感じていたみたいです。
引っ越しはそう何度もできるものではないので、パートナーがいる方は注意してみたほうが良いと思います。
どうでも良いことで新生活にケチがつくのは馬鹿らしいので、面倒ごとを避けるという意味で六曜は少し気にしたほうが良いでしょう。
最低限、冠婚葬祭や同棲の引っ越しなどでは気にしたほうが良いと思います。
まとめ
- 六曜は迷信
- 友引の葬式は避ける場合が多い
- 友引の本来の意味は「何事もなく終わる平穏な日」で、引っ越しの縁起が良い
- 引っ越しする場合は「正午」を避けると良い
他の六曜については以下の記事でまとめています。
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